騒音基準

一般的に『騒音』とされるかどうかについては、平成10年に交付された環境庁の告示題64号(平成17年5月改正告示45号)に具体的な基準値が定められています。
それによると住宅地では昼間の騒音は55デシベル以下、夜間の騒音は45デシベル以下とされています。

基準値

騒音の環境基準について。住宅地では昼間の基準値55デシベル以下、夜の基準値45デシベル以下。
2車線道路や幹線道路に面していると割り増しがある。(出典:環境庁ホームページ)

ところで、この『騒音の基準』とは何を元に決められているのか?
環境庁によると『生活環境を保全し、人の健康の保護に資する上で維持されることが望ましい基準(環境基準)』としています。
つまり、この基準値以上のうるささの元では『普通に生活していく上で不都合が生じたり、健康的な生活ができない恐れが生じる』
と考えてよいでしょう。

ここで使われている単位『デシベル』は『dB』とも表示され、通常は音圧つまり音の大きさを表しています。

騒音レベルの代表例

周囲条件による、騒音レベルの代表例を表しています。

騒音の程度騒音レベル騒音の程度例
会話不可能120dB最大可聴値
航空機のエンジン近く
騒音の激しい地下鉄の駅
110dB工場サイレンの近く
100dB列車が通過する時の高架下
地下鉄車内、電車の駅
90dB機械作業場、空調機械室、印刷工場内
会話困難80dB交差点、マーケット、国道
会話に少し大きな声が必要70dB劇場、百貨店、銀行のロビー、騒がしい事務所
楽に会話ができる60dBレストラン、大きな商店、ホテルのロビー
普通の会話
都市周辺住宅地、事務所内
50dB劇場、映画館の観客のざわめき
40dB一般の住宅(平均値)
静かな住宅地
30dB郊外
ラジオ放送スタジオ
20dB木の葉がすれ合う音
10dBささやき声
0dB最小可聴値