『騒音の種類』でいくつか例を挙げました。その中のいくつかの対策を列記します。簡単ですので試してみてください。

床から伝わる音の対策

子供が走り回ったり、飛び降りたりする可能性がある部屋は、何かしらの騒音対策が必要でしょう。
特に人気のあるフローリングの床は音が響きやすいので注意が必要です。

カーペット等を敷き詰める

今の床材の上にクッション性のあるカーペットや置き畳を敷き詰めましょう。
カーペットは毛足が長く、裏にクッション材の付いているものを。
置き畳は一般的には薄く作られている物が多いですが、こちらもなるべく厚手でクッション性の高いものを選ぶと良いでしょう。

テーブルやイスに床材保護シールを張る

イスを引く音、テーブルを移動する時の音も気になります。
床材保護シールを貼ると木と木が直接ぶつからないので床に傷も付きにくくなり、防音にもなります。
現在はテーブルやイスの脚のサイズに合わせて、いろいろな物が市販されていますので厚手の物を選ぶと良いでしょう。

ドアクローザー、戸当たりテープを取り付ける

扉をバタンと閉める音も上下階に響きます。
対策としてドアの上部にドアクローザーを付けたり、ドア枠に戸当たりテープを付けるのが良いでしょう。
ドアクローザーは開けたドアを自動で閉めたり、ドアが閉まる速度をユックリと調整できたりします。
市販品は、ドライバー1本で取り付けが可能です。

壁から伝わる音の対策

隣戸との境壁を抜けていく音については、戸境壁がコンクリートではなく簡易壁で出来ているアパート等では特に注意してください。
戸境壁の遮音性が期待できない造りの場合、子供が出す音だけでなく、テレビの音や話声さえも通してしまうこともあります。

壁際に家具を置く

戸境壁ぎわに本棚やタンスを置き、荷物や本をなるべく詰めてワンクッションおくようにしましょう。
家具があることで音の伝わりを減らすほかにも、子供が壁を直接たたく心配も無くなります。

壁に布を張る

家具を置くことが難しければ、壁に布を張ってみます。
布は音を吸収してくれますが、やはり厚手の方が効果があります。
薄い生地よりも例えばキルティングのような厚手のものを壁一面に張るとより効果的です。

窓から伝わる音の対策

家の外から入ってくる人の声や車の音なども気になる時があります。
外から聞こえるそういった音は、空気を媒体として伝わる空気電波音といい、外壁や屋根、窓などの開口部、喚気口、換気扇などから入ってきます。

窓際の隙間

性能の良い窓でも窓枠と窓の間に隙間があるとそこから音が入ってきます。
そのような場合はホームセンターやインターネット通販で購入可能な隙間テープを利用して、隙間を埋めましょう。
隙間テープは数百円からあり、ご自身で簡単に取り付け出来ます。

遮音カーテンにする

手軽にできる遮音対策としては、窓に遮音性のあるカーテンをつける方法があります。
遮音性のあるカーテンは、生地または裏面に特殊加工を施したもの、生地に樹脂コーティングしたものなどがあり、未加工品より遮音性能が期待出来ます。

二重サッシにする

リフォーム工事が必要となりますが、現在ある窓はそのままで内側にもう一枚窓をつけ、二重サッシにする方法があります。
もともと付いている窓の遮音性が低くても、二重にすることで遮音性がぐんと高まります。
二重サッシは防音リフォームでよく使われる手段で、工事は簡単なわりに防音効果が見込め窓面の断熱性も高まり一石二鳥です。

分譲マンションで元々付いている窓は、専用使用権はありますが専有部分とは事なるため、基本的にリフォームできません。
しかし、その内側に窓を付けることは、専有部分のリフォームになるため基本的に可能な工事になります。